今回はシミの原因とメカニズムについて解説していきます。
女性の最大の敵ともいえる「シミ」。鏡を見た時に自分の顔にシミができているとがっかりしてしまいますよね。
シミを消すために様々なクリームや内服薬などを飲んでいる女性は少なくありませんが、そもそもなぜシミができてしまうのか知っていますか?
自分流でシミ消しをする前に、正しい「シミの原因」や「メカニズム」などについて把握しておきましょう。
目次
シミはメラニンが原因!そのメカニズムと仕組みとは?
黒や茶色のぼんやりとしたシミ。これの原因は主に「メラニン」が関係しています。
私たちの皮膚の下は層になっていて、それが何層にも重なってできています。その最も奥深くの層である「メラノサイト」と呼ばれる色素細胞がメラニンを作り出すことによってシミとなってしまうのです。
メラノサイトがメラニンを作り出してしまう原因としては、「外部からの刺激」「ターンオーバーの乱れによってメラニンが排出されずにシミになってしまう」など。
具体的にどのようなものが刺激やターンオーバーの乱れに繋がってしまうのでしょうか。
刺激誘引物質を出させる要因
ここからは、シミの原因となる「刺激誘因物質」について解説していきます。具体的に何がシミの原因となってしまうのか、何が肌への刺激となってしまうのかをチェックしていきましょう。
紫外線
まず、挙げられるのが「紫外線」です。日焼け止めや日焼け対策を行わないまま長時間紫外線を浴び続けることは肌に負担をかけることになってしまいます。
紫外線は、目に見えませんが肌にとっては大きな刺激となるので注意が必要です。夏場はもちろんのこと、紫外線を意識しないような「冬」「秋」なども積極的に日焼け対策を行うことが大切です。
肌への刺激
タオルでごしごしと拭いたり、顔を洗う際に念入りすぎるほどこすったり。こういった摩擦が刺激となりメラニン生成の原因となってしまいます。
肌にあまり負担をかけないような優しい洗顔・優しく顔を拭くなどを心がけるようにしましょう。
活性酸素
私たちの体内には「活性酸素」と呼ばれる物質が存在しています。この活性酸素は適度な量であれば、体を菌から守ってくれる働きがありとても大切な存在です。しかし、これは紫外線によって大量発生してしまうことがあります。
活性酸素は増えすぎてしまうと、細胞の老化を促してしまうのです。細胞が老化することによってメラノサイトが「ダメージを受けた」と判断し、メラニンを生成してしまいます。
根本的な原因は「紫外線」にあるため、やはり積極的に日焼け対策を行ったほうが良いでしょう。
女性ホルモンの乱れ
あまり知られていませんが、女性ホルモンの乱れもシミの原因の一つです。
女性ホルモンが安定していることによって肌は健康を保っています。しかし、何らかの原因によって女性ホルモンが乱れてしまうと、肌の健康状態も下がることになってしまうため、シミができやすい状態を作ってしまうと言われているのです。
肌のターンオーバーが乱れる原因
万が一シミになってしまっても、基本的には「ターンオーバー」で、徐々に薄くなったり、いつの間にか目立たなくなっていることがほとんど。しかし、何らかの原因でターンオーバーが乱れてしまうと、そのままシミが肌にとどまっていることになってしまいます。
一体なぜターンオーバーが乱れてしまうのか、その原因について解説します。
ストレス
やはり最も大きい原因として「ストレス」が挙げられます。
ターンオーバーには自律神経が関係しているため、ストレスによって自律神経が乱れてしまうと肌のターンオーバーがスムーズに行われなくなってしまうのです。
睡眠不足
睡眠不足も原因の一つ。忙しいとどうしても睡眠時間が短くなってしまうのですが、睡眠不足になると「ホルモンバランスの崩れ」「自律神経の乱れ」などを引き起こしてしまいます。
きちんと質の良い睡眠を摂ることで、肌のターンオーバーを促すことができるようになるのです。
加齢
シミの原因には「加齢」もあります。加齢は細胞も老化しているため、なかなかスムーズにターンオーバーが行われません。
ただ、抗酸化作用を持つ食べ物や、サプリメントなどを摂取することで細胞の老化を防ぐことができるようになります。
紫外線
シミの原因でもあり、ターンオーバーの乱れの原因でもあるのが「紫外線」です。紫外線を浴びることによって肌の細胞がダメージを受けてしまうので、ターンオーバーがスムーズに行われなくなってしまうのです。
日焼け止めクリームや、グッズ、さらに最近は「飲む日焼け止め」と呼ばれるサプリメントなども販売しているので参考にしてみましょう。
生まれつきの体質(遺伝)
シミの中には上記のような原因だけではなく「生まれつきの体質」というものも存在します。一体どういうことなのでしょうか?。
生まれたときからシミがある
例えば、生まれた時からシミがある、子供のころからシミがある、など生まれた時からシミがある場合には、生活習慣を改善してもシミを薄くすることは非常に難しいと言われています。
どうしても消したい場合には、治療や手術などでシミを改善することができるので、生まれつき気になるシミがある人は検討してみてもいいかもしれませんね。
体質的にシミができやすい
遺伝的にシミができやすい人や、シミができやすい体質の人は、ちょっとした刺激やホルモンバランスの崩れでシミができやすい状態です。
皮膚科でカウンセリングを受けたり、シミができにくい体質にするために、自分に合ったサプリメントなどを取り入れるとよいでしょう。
シミが癌になる?
一部の女性の間で「シミが原因で癌になる」という話が広がっています。もしかしたら聞いたことがあるという読者もいるかもしれませんね。
ただ、実際にはシミが癌になるということは無いと言われています。シミはメラニン色素でしかないため、それが癌化することは無いと考えられているのです。
しかし、注意しなくてはならないのが「シミだと思っていた黒ずみが皮膚がんによるものだった」というケース。
皮膚がんの症状によっては、初めの段階でシミのように出来ることもあるため、「シミができた」と勘違いしてしまうケースがあるようです。
シミの原因とメカニズム:まとめ
シミには様々な原因、そしてメカニズムが存在します。
今回きちんと把握しておいてほしいのは5つ。
- シミの原因は「メラニン」
- メラニンは外部から刺激で発生
- 発生したメラニンが外に出ていかないことでシミに
- 遺伝によってシミの出来やすさにも違いがある
- 「シミが癌になる」は見間違いの可能性が高い
これらをきちんと把握して、シミ対策を行うようにしましょう。